知らないとモグリ扱いされる日本酒「獺祭(だっさい)」とは?

知らないとモグリ扱いされる日本酒「獺祭」とは

皆さんは獺祭(だっさい)をご存知でしょうか?友人や知人と日本酒の話になった時、獺祭のことを知らないとなるとちょっぴり恥をかいてしまうかもしれません。獺祭の話になっても動揺しないようにここで知識を深めませんか?

獺祭(だっさい)とは

獺祭

山口県にある旭酒造が作る、国内外で愛飲されている吟醸酒です。吟醸酒とは、玄米の表面を40%以上削り取り、精米の度合いが60%以下の低温で時間を掛けて作ったものです。時間やコストがかかるため、値段も張り普通酒と異なります。
また、大吟醸酒の場合、玄米の表面を50%以上削り取る必要があります。「酔うため、売るための酒ではなく、味わう酒」をコンセプトに、杜氏制度を廃止した上で、社員と共に年間を通して作っています。一般的な酒作りは、杜氏と蔵人たちによって行われるため、旭酒造のこの取り組みは斬新なものでした。そのため、生産性が上がることはもちろん、お客さんの要望にも迅速に応えられるようになり、品質向上に繋がっています。

名前の由来

旭酒造の所在地「獺越(おそごえ)」の由来が、「川上村に古い獺(カワウソ)が居て、子供を化かして当村まで追越してきた」ということから獺越と称され、この地名から一字取って「獺祭」と名付けました。
また、獺祭とは獺が捕まえた魚を岸に並べて、祭りをするかのように見えることから、文章などを作る時に数多くの資料を広げることを意味します。

獺祭ができるまで

旭酒造では、「遠心分離システム」を採用しています。これは、1分間におよそ3,000回転し、遠心力によってもろみからお酒を分離させます。日本酒業界においてこのシステムは画期的で、袋吊りで絞った時と同じように無加圧状態でお酒を分離させられるため、純米吟醸酒のもつ香りなどが損なわれず、非常に純度の高い酒が完成します。

袋吊り

もろみが完成してから酒を絞る過程で、槽を使用せずにもろみの入った布袋を吊るし、圧力をかけずに自然に落ちた酒のみを集める方法です。

海外でも人気がある

獺祭は、国内だけでなく海外でも人気があり、ニューヨーク・パリ・香港などの飲食店においても展開しているのです。このように、旭酒造が特に力を入れているのが海外市場の開拓です。2002年に初めて海外進出したところが台湾で、一定の成果を得てから米国に販売ルートを作りました。

獺祭のラインナップ

獺祭 発泡にごり酒 スパークリング50

獺祭には、さまざまな種類があり「発泡にごり酒 スパークリング50」は、女性の間で非常に人気があります。この酒の特徴は泡で、通常の炭酸ガスではなく酵母が発酵した時に生まれる二酸化炭素になります。瓶の中では、酵母から生まれた二酸化炭素により気圧が高くなっており、開栓するとポンッと心地よい音が鳴ります。

獺祭 磨き二割三分

繊細で、上品な香りと旨味が特徴です。ふんだんにお米を使っているため、お値段は張りますが飲む価値は十分にあります。ヨーロッパにおいて、最も権威のある食品コンクール「モンド・セレクション」を2002年に金賞受賞しています。米の精米歩合23%、日本最高峰といっても過言ではありません。精米歩合とは、玄米に対する重量の割合を指します。精米歩合60%であれば、玄米の表面を40%削り取って米ぬかに、60%まで磨いていること表します。
このことから、精米歩合の数値が低いほど、硬度に精米しているということになります。吟醸酒は27%が最高でしたが、二割三分の登場によって記録が塗り替えられ、酒造関係者を驚かせました。

おわりに

獺祭は日本酒を飲んだことのない方、苦手な方にも楽しんで飲めるように開発されたものです。獺祭の裏舞台を知ることで、より楽しんで飲んでいただけたら幸いです。